∞と共に生きた11年

紫担eighterが関ジャニ∞と共に歩んだ11年を綴る

惚れたもんだから仕方ない

2007年、偶然見たMステでテレ朝の正面玄関でファンと『ズッコケ男道』を歌う彼らを見た。

関ジャニ∞って面白い!カッコいい!この歌も好き!」と思い、CDやDVDを買い漁り、eighterへの道を歩き始めた。

 

ライブに初めて行ったのが2008年のツアー『∞だよ!全員集合』の長野公演。
ハマって最初のツアーは地元での公演が無かったので、日程的に行けそうなのがオーラスの長野だった。
まだファンに成り立てでeighterの友人も居なかったので、初ライブでひとり初遠征。

バイト代を貯めて、地元から飛行機で東京へ向かい、東京から夜行バスで長野へ。深夜の長野駅を彷徨い、初めてネットカフェで一晩を過ごした。
初の長野で土地勘も無く、友達もおらず、ライブの雰囲気もわからず、不安だらけだった。

 

初めてのライブ、座席はアリーナセンターの2列目。
歌、ダンス、バンド演奏、トーク、すべてが楽しかった。

すぐ目の前にいる彼らはとても輝いて見えた。
11年追いかけて来たが、あの最初のライブが一番の良席だった。


周りのeighterさんもとても親切な方が多く、駅でひとりでタクシー待ち(土地勘が無く遠征慣れしていないので会場行きのバス乗り場がわからなかった)をしていると「eighterさんですか?よかったら一緒にタクシー乗って行きませんか?」と声を掛けてくれたり、座席にひとりで座っていると隣の席の方が「おひとりですか?どちらから来られたんですか?」と話しかけてくれたり。
ひとり旅の自分にはとても嬉しく、心強かった。

 

仕事が辛くても、人間関係か上手くいかなくても、頑張ればまた彼らに会える!また楽しみが待っている!

その思いだけで、何でも耐えられた。

夢中になれるものが出来た。

彼らに支えられて生きていた。

 

繋がる道と 枯れない思い

関ジャニ∞と出会って11年。

eighterになって11年。

 

2018年のツアー『GR8EST』を最後に、彼らから離れる決意をした。

 

2018年4月15日に『大切なお知らせ』が届き、関ジャニ∞と私の人生が変わった。

 

渋谷すばるの脱退。

 

すばるの脱退がSNS等で噂になり始めた頃は、出所が某週刊誌という事もあり、全く信じていなかった。ただのデマだと思っていた。

絶対に変わらないモノ、無くならないモノだと、勝手に思っていたから。

 

メンバーからの『お知らせ』と称されたコメントを読んで「ああ、本当なのか」と認識した。

SNSでは「涙が止まらない」「何も考えられない」といったeighterの呟きが多数だったが、私は不思議と涙は出なかった。

「ああ、そうなのか」と冷静に思っている自分が居た。

 

そして、渋谷すばるの思いに共感してしまった。

 

私もメンバーと同世代、アラサーと呼ばれる年齢。

結婚もしていない。

オマケに、会社を辞め現在無職。

「36歳という年齢で、人生残り半分と考えた」という彼の思いに、共感してしまった。

 

 

この11年間、関ジャニ∞が私の生活の全てだった。
働いてお金を稼ぐのも関ジャニ∞に会いに行くため。

休みも関ジャニ∞に会いに行くため。

ど田舎に住んでいるので、彼らに会いに行くにはお金も時間も必要だった。

毎年ツアーやイベント時期にはまとめて有休を取らせてもらうので、それ以外は土日もお盆も年末年始も休まず働いた。

「連休取ってるけど関ジャニのライブ行くの?」と、いつの間にか社内に知れ渡るほど、自分から見ても他人から見ても、関ジャニ∞一色の生活だった。

 

1月に勤めていた会社の経営人が変わり、業務方針も変わった。契約内容も変わった。

人件費削減で社員も減った。休みも減った。

人が減った分の仕事と残業だけが増えた。

3月に8年間働いた会社を辞めた。

そんな時でも「夏にツアーが始まるから仕事探して稼がなきゃな。連休取らせてもらえる会社じゃなきゃな」なとどお気楽な事を考えていた。

どこまでも関ジャニ∞が中心の生活だった。

 

 

それから半月後に、渋谷すばるの脱退を知る。

 

関ジャニ∞メンバー揃っての会見を見た。

アイドルとして生きてきた渋谷すばるが、残り半分の人生を自分の未来のために歩き出す。

 

ふと「私の残り半分の人生は?」と考えた。
なにも無かった。
関ジャニ∞に全てを捧げてきた私には、夢も、希望も、未来も、なにも無かった。

 

今まで聴いてきた関ジャニ∞の曲、今まで行った関ジャニ∞のコンサート、走馬灯のように頭の中に流れた。

文字としてコメントを読んだ時には出なかった涙が溢れて止まらなくなった。
彼らの声で語られる想いに涙が止まらなくなった。
渋谷すばるの決意に涙が止まらなくなった。

 

変わらないと思っていたモノが変わってゆく。

関ジャニ∞を辞める。アイドルを辞める。

そんな決断をした彼に、悲しみも悔しさも色々な感情が込み上げた。

 

しかし、それ以上に「ああ、私も自分の人生を生きなければ」と思った。

 

 

渋谷すばる君、あなたの歌声に何度も励まされ、何度も元気を貰いました。

あなたの歌が大好きでした。

あなたの楽しそうな笑顔が大好きでした。

そして何よりも、残り半分の人生の大切さを教えて貰いました。

 

 

今回のツアー『GR8EST』は、1公演のみ参加してきます。

遠征のために働くのはもう終わり。

遠征のために休むのはもう終わり。

残り半分の未来は、関ジャニ∞のためでは無い、自分だけの人生へ歩き出してみようと思います。